MODづくり③~コイカツ!フォルダを理解する その3~


さて、その2で胃が重くなるような②本体ファイルの説明が終わったところで、残りの③マスクファイル④サムネファイルについてです。
とはいえ、これらは②本体ファイルに比べて拍子抜けするほどにかんたんなので気構える必要はありません。

しつこいようですが、説明に入る前にその1でも示したコイカツ!ファイルの構成を再掲しておきますので、何がなんだったっけ? となったら戻って確認してみてください。

また前回に引き続き、今回も例として使う実際にxneが作ったMODの構成も載せておきます。

それでは準備もできたところで、③マスクファイルの説明からはじめていきましょう!

③マスクファイル

その1でもすこし触れましたが、コイカツ!では衣装を着たときに衣装からの体の突き抜けをなくすために、体に対してマスクをかけて非表示にする処理をしています。
③のマスクファイルそのためのマスク画像データをいれたファイルで、既存のコイカツ!のマスクファイルはcharaフォルダ内に「mt_mask_~.unity3d」という名前で入っています。

これについても実物を見てみるのがてっとり早いと思いますので、さっそく例としてxne_mt_mask_minichina.unity3dをSB3Utilityで読みこんでみましょう。

すると中身の画像ファイルの一覧がでてきて、そのなかにcf_minichina_body_mabcf_minichina_bra_mabがあること、さらにそれぞれの_lowファイルが入ってることがわかります。
これらのファイルはその1で中身を見たxne_minichina.unity3dでOverBodyMaskとOverBra-Maskとしてそれぞれ指定されていたImgで、つまり①リストファイル③マスクファイルはここで繋がっています。

さらにcf_minichina_body_mabをダブルクリックして見てみましょう。

はい、その2でも説明しましたがこの右側のタブで実際に中身がどのようなものかを見ることができ、ファイル名の変更や置換などなどができます。
(なお詳しい方はお気づきかもしれませんが、実はこのマスクファイルは画像の圧縮形式やミップマップ設定などが微妙におかしいです……お許しください)

テクスチャの見方についてはその2でも紹介しましたが、よくまとめてくださっている先人の方がいるのでそちらを参照してください。

コイカツ改造/テクスチャ紹介(カエルchan氏のモーメント)

③のマスクファイルについてはかならずしもMODに必要なものではありませんし、また使うにしてもまず第一に既存のマスクを流用できないか検討することになると思います。
しかし、もし新しくつくることになったとしても今見たとおり中身はとても単純なので、構成さえわかってしまえばつくるのはそうむずかしいことではありません。

マスクファイルについては以上になります。


④サムネファイル

④のサムネファイルはその名のとおり、コイカツ!本編のキャラメイク画面での衣装のサムネイル画像をいれたファイルです。 これについても、さっそく例としてxne_co_minichina.unity-3dをSB3Utilityで読みこんでみましょう。

すると中身の画像ファイルの一覧がでてきて、そのなかにthumb_minichinaという名前のファイルがあることがわかりますね。
もうすでに察してるかもしれませんが、このファイルはxne_minichina.unity3dThumbTexとして指定されていたImgで、つまり①リストファイル④サムネファイルはここで繋がっています。

さらにthumb_minichinaをダブルクリックして見てみましょう。

はい、いかにも「アイコン」といった感じの画像がでてきました。
これが、実際のキャラメイク画面ではこうなります。

むずかしいことは特になにもありませんね。
この④サムネファイルにいれられて①リストファイルで指定された画像は、ゲーム画面でのサムネイル画像になる、ということです。


これでようやく①~④までの衣装MODを構成する4つの要素(ファイル)の説明が終わりました。
すこしむずかしいところもあったかと思いますが、これら4つの要素をきっちりと理解することができると、衣装MODはそんなにたいへんな作業ではないことがわかりますし、なにより実際にMODをつくってみたときに不具合がでたとしても、その原因の切りわけがかんたんにできるようになります。

ですから実際にMODづくりをするときに必要な知識はまだありますが、急がば回れと思って、まずはしっかり枠組みをつかむところからはじめましょう!

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